渋谷区神宮前のオー･ローズ ファニチャーでは、宮崎椅子製作所で国内で正規復刻を開始したデンマークの家具デザイナー、クリスチャン・ウェデル(ヴェデル、またはベデル)氏の名作 MODUSシリーズ（イージーチェア、ライトアーム、レフトアーム、アームレス、オットマン、サイドテーブル）を展示販売中です。

オー・ローズ ファニチャーの店頭では、宮崎椅子製作所の純正の本革（L2からL5）のサンプルと、弊社が輸入するデンマーク産の高級レザーや国産の高級アニリンレザー、その他のサンプルなども多数ご用意いたしております。

また木部の仕上げ、カラー、座面高などについても、色々なお話し合いをしながらお客様だけの特注品の製作を行っております。

ぜひご来店いただき、ご購入にあたってお客様が考えていることや疑問などがありましたらお話をお聞かせください。

MODUSシリーズ（イージー、ライトアーム、レフトアーム、アームレス、オットマン、サイドテーブル）について


　Modusシリーズはデンマークの家具メーカー Soren Willadsen (ソーレン・ウィラドセン)社から1963年〜1980年代後半頃までにパリサンダー（ローズウッド）材で生産されていました。発表当初は、ハイバックとローバックのイージーチェア、ライトアーム、レフトアーム、アームレス、オットマン、サイドテーブル（ガラストップとアルミトップ）、ダイニングテーブルとダイニングチェアのセットなどが市販されていました。　この椅子をデザインした Kristian Solmer Vedel （クリスチャン・ソルマー・ウェデル/1923-2003）は、1940年代にデンマークデザイン界のパイオニアの一人、コー・クリントの元で学び、その後は家具のデザインの他、木の玩具の名作 ウッドバード を発表したことでも有名なデザイナーです。

1950年代はアメリカや西側を中心とするヨーロッパ諸国が戦後の好景気に入り、デンマークでは多くの家具メーカーが自国のデザイナーと高級家具の製品開発の提携をし、1960年以降も各社で大量生産を視野に入れたデザイン家具の輸出が盛んに行われるようになりました。

MODUSは主にヨーロッパ各国、アメリカ、アジア（日本など）に向けて出荷していましたので、輸送など梱包サイズにも配慮してデザインされており、そのような当時のニーズや時代背景が垣間見える作品です。

このシリーズの特徴は、正方形の共通するモジュールのチェア、オットマン、テーブルの組み合わせによって様々なレイアウトが可能なことです。
アームと背クッションはモールドウレタンを使用しており、一般的なウレタンに比べ密度が高く、耐久性や通気性にも優れていて、ハンモックのように体と動きになじむ快適な座り心地が得られます。

シートのクッションには羽根を使用しており、シート下はハイテンションのネット構造になっています。 これらの羽根クッションとネットの組み合わせで柔らかすぎず硬すぎないバランスの良い座り心地となっています。

サイドテーブルもMODUS easy や ottoman と同じ外形サイズで、ガラス天板を乗せたり外したりすることで様々な使い方ができます。

MODUSはヴィンテージでも多く出回っている作品ですが、このたび復刻生産されました現行品は、日本国内でカイ・クリスチャンセンをはじめとする北欧家具の正規復刻品を多数製造している宮崎椅子製作所によって背やアーム部を中心に改良が加えられています。　オリジナルのデザインを守りつつ、現在の最新技術によって品質も向上したMODUSチェアを、ぜひお店で実際に座って体感してMODUSいてください。