2016/07/27（水）
『 伊勢丹新宿店ティサージュ・ムテ フェアのお知らせ 』


　こんにちは伊藤です。 梅雨明けが恋しいはっきりしない天候が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今回のO-ROSE TODAYでは8月3日(水)より伊勢丹新宿店にて開催されますティサージュ・ムテフェアのご案内をいたします。 　


『ティサージュ・ムテ　アートを愉しむ ガーデンディナーテーブル』
会場： 伊勢丹新宿本館5階
会期店：2016年8月3日（水）～ 22日（月）
営業：10：30AM～8：00PM
　　　　※8月2日（火）、23日（火）、30日（火）は伊勢丹の店休日です。
　　　　

　今回は『 アートを愉しむ ガーデンディナーテーブル 』というテーマのもと、ティサージュ・ムテのテキスタイルとヨーロッパの老舗洋食器ブランド、ビレロイ&ボッホさんの食器で色鮮やかなテーブルコーディネイトを提案いたします。　ティサージュ・ムテは色彩にこだわりを持つフランス人デザイナーのココ・エランさんデザインのティータオル、テーブルクロスを中心にご紹介いたします。

　また、今回のフェアではこれまでたくさんのご要望をいただいておりましたティーコゼー（Tea cozy）が新登場いたします。 ティータオルでも人気のアトリエLZCデザインの“エッフェル塔”と、パリの公園をモチーフにした“チュイルリー”、定番の“ジェイム・パリの新色ベージュ”、春に発表された新作の中でも人気のミニラボデザインの “トゥッティ・フルッティ” の4種類がございます。 カバーの内布は汚れが目立たないよう濃いめの色で、ポットを置くマットはカバーと同柄でお作りしております。 ティサージュ・ムテのティーコゼーで秋のティータイムに彩りを加えてみてはいかがでしょうか。

　会場では私どもスタッフが、秋のテーブルコーディネイトや贈り物などの提案させていただきますのでお気軽にお声がけくださいませ。 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。　(伊藤 )

2016/07/15（金）
『 PP58 & PP68 特注チェリー材 と ウェグナー夏フェスタのお知らせ 』


　こんにちはマネージャーの野村です。 まもなく夏も本番ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。　さて今回のO-ROSE TODAY は本日から神宮前のオー・ローズ ファニチャーで開催中の 『 PPモブラーとハンスJ．ウェグナーの夏フェスタ 』 と、待望のPPモブラーの特注限定商品 ” O-ROSE カスタムショップ ” PP58 & PP68 ヨーロピアンチェリー販売のお知らせです。


　　　　　　　　　

　　　　　　　　PPモブラー　O-ROSEカスタムショップ　2016
　　　　　　PP58 & PP68 ヨーロピアンチェリー材バイオオイル仕上


　今年のPPモブラーのO-ROSEカスタムショップはPP58 & PP68のヨーロピアンチェリー材バイオオイル仕上げで限定20台となります。 チェリー材の PP58 と PP68 は約10年ぶりの販売となります。 以前はナチュラルペーパーコードとサバンナレザー（ブラック）のラッカー仕上げでしたが、今回は全てオイル仕上げで、PP68のペーパーコードはナチュラルとブラックの2色。（右図①参照）

　PP58はソフトレザーがブラック、ダークブラウン、ボルドーワインの3色となります（右図②③参照）。　またPP58にはオプションとしてスタンダードレザー（ブラック、モカ、インディアンレッド、ウォールナット、ナチュラル）や、ハンネ・ウェデルの手織りファブリック（デイベッドファブリック・マルチチェッカー）への変更も可能です。（右図③④参照）

　一般に家具用に使用されているチェリー材というと、近年では日本国内でも人気材になっている北アメリカ産のブラックチェリー材が普及しています。 ブラックチェリー材は歪んだように見える派手な木目が特徴で、数年でチーク材のような深みのある赤褐色に変色することで知られています。

　今回ご紹介するヨーロピアンチェリー材は、現状のPPモブラーのラインナップでは、ザ・チェア、チャイニーズチェア、ブルチェア、カウホーンチェア、バレットチェア、スウィヴェルチェア、PP701などのウェグナーの上級機種の椅子に使用されている最高級の樹種となります。

　この材はデンマークとドイツの国境付近に僅かに生育するとても希少種で、ヨーロッパの市場でも少数しか流通してない高価な木材です。　その特徴は夏が短く日照時間が少ない寒冷地で長年成長してきたため、年輪や木目が細かく上品な薄いオレンジ色をしていて、経年で変色してもブラックチェリーほどの色の深みが出ないことです。 また木目に歪みがなく綺麗にそろっていて、チェリー材によくあるガム（黒い斑点模様）が少ないことや、新品の時には木目にグレー色っぽい筋が入って幻想的に見えますが、この筋は経年で抜けていくことのほうが多いようです。

　ヨーロピアンチェリーには曲げ材に適したもの、削り出しに適したものと、それぞれに個体差があります。 先ほども記載しましたが、通常この材は無垢材を削り出して製作するウェグナーの上級機種の椅子にしか使用されず、PP58とPP68のような背もたれが曲げ材の椅子に使用することは滅多にありません。 今回はPPモブラーで曲げ材に適したチェリー材を確保してもらい、含水率を6%まで乾燥してから加工を行うという同社がこだわった最高の椅子として仕上げられております。


　神宮前のオー・ローズ ファニチャーでは、本日から毎年恒例の 『 PPモブラーとハンスJ．ウェグナーの夏フェスタ 』 を開催中です。 普段ではPP58とPP68は ビーチ、アッシュ、オーク材などの北欧の白木系の樹種でしか販売しておりませんが、ぜひこの機会にヨーロピアンチェリー材のエレガントなPP58 & PP68 をご覧いただき、お客様の長年の生活用具として最高の1脚をお買い求めいただければ幸いです。

　また店頭では椅子張地フェアも同時に開催中です。 英国や北欧の椅子張地、日本製の布や本革など、多種多様な張地のご紹介を行っております。　　もちろん通常どおりO-ROSEオリジナル家具、宮崎椅子製作所、kitoki、他、KNAXコートフック、PANDULやVERPANの照明器具の展示販売も行っておりますので、夏休みに都内のインテリアショップ巡られる際には、名品の椅子、テーブル、ソファー、照明器具、インテリア雑貨、ファブリックなどに触れていただき、お気軽にお声がけくださいませ。 スタッフ一同、皆様のご来店をこころからお待ち申しあげております。 （マネージャー野村）

2016/07/05（火）
『 サファリチェア と フォールディングチェアについて 』

　こんにちは池田です。今回のO-ROSE TODAYでは6月から展示を開始しましたサファリチェアとフォールディングチェアをご紹介します。 サファリチェアとフォールディングチェアは近代の北欧家具史では原点とされている椅子です。

　　　　　

　　　　　【 サファリチェア / コーア・クリント 1933年】　\131,000から
　　　　　 W570/D570/H800/SH340　レザー張地の選択も可
　　　　　上図はスモークアッシュ材キャンバス地仕様です。

　サファリチェアはデンマーク家具のパイオニアとも言えるコーア・クリントによって1933年に発表されました。建築家・家具デザイナーでありながら、コペンハーゲン王立美術アカデミーの家具科の設立に貢献し、講師と建築学の教授も務め、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルム、ボーエ・モーエンセンなど数々の優れたデザイナーを輩出し、「デンマーク近代家具デザインの父」と呼ばれた巨匠です。

　当時機能的なデザインの象徴といえたサファリチェアは、軍隊の遠征において利便性を考慮する点から、ノックダウン（組立式）構造になっており、全てを分解しキャンバス地で包めば簡単に持ち運びができるように設計されています。 (現在ではお届けの際は組み上がった状態となります)。

　座ることにより接合部が締まり安定していくという面白い椅子で、軽量で持ち運びも簡単です。　背もたれの角度は寄りかかりながらお好きな位置に変えられ、オプションとして専用のクッションもありますのでラウンジチェアとしてもご使用いいただけます。 （右図①参照）　アームレストのレザーベルト(ヌメ革)がつり革のようになっていて肘を置いた時のしなり具合が絶妙です。


　　　　

　　　【 フォールディングチェア / モーエンス・コッホ　1960年】
　　　フォールディングチェア（W500/D500/H870/SH450）\88,000から
　　　グランチャイルドチェア（W370/D370/H610/SH350） \73,000
　　　 ビーチ材キャンバス地仕様（マホガニー材/レザー張地の選択可）

フォールディングチェアは1932年にデンマークのモーエンス・コッホがデザインし、以後は優れた折りたたみ椅子（デッキチェアやディレクターチェア）の代名詞となりました。
　モーエンス・コッホは上記のコーア・クリントのもとで10年近く働いた経歴があるため、多大な影響を受けたとされています。 彼の作品には椅子の他にもデンマーク王室御用達としてもしられ、数多くの組み合わせが可能なモジュールを持つ書棚（右図③参照）などの名作も世に送り出しています。

　彼がデザインする家具は自身の生活や顧客のニーズを反映させ、シンプルなフォルムの中にも優れた機能性があるのが特徴です。 また、建築家・家具デザイナーとして活動しながら1962年には東京の産業工芸試験所の客員教授も務めました。

　フォールディングチェアの発表当時は斬新過ぎるデザインから商品化に至らず、1960年に初めて商品化されてからは、小住宅向けのコンペで優勝したことで世界中から大きな賞賛を得ました。 この椅子の特徴は座った状態で背と座のキャンバスが完全に張った状態になり、フレームが固定されるユニークな構造です。(右図②参照) 　真鍮リングを使用したシンプルなデザインの為、スムーズに折りたたむことも可能で来客の際のサブチェアとしてもお薦めです。

　ただいま神宮前の店舗オー・ローズ ファニチャーではサマーフェアを開催中です。 今回ご紹介しました2つの椅子は、これからのレジャーシーズン、キャンプやバーベキューなどご自宅以外で使用することもお薦めです。 自然の中で、コーヒーを片手にコーア・クリントやモーエンス・コッホの椅子に座り、家族や友人と楽しい時間を過ごすなんて素敵ですよね。 （池田）

サファリチェア と フォールディングチェアを生産している
創業1869年 デンマークで最古の木工所 ルド・ラスムッセン社






図①
上図はアッシュ材オイル仕上・キャンバス地仕様
サファリチェアは背が動いて角度が変わります。
サドルレザーのアームレストはナチュラル革の縫い目なし

ステッチレザーの色やクッションボタンの有無の選択も可

図②
サドルレザーのアームレストはナチュラル革・縫い目ホワイト
折りたたみが簡単でクローゼットの中や隙間などに収納可。
折りたたみ時のサイズ：W100(厚み)/D500/H870






図③
MKブックケースとキャビネット （モーエンス・コッホ / 1928年）
MKブックケース　\175,000から
MKキャビネット 　\394,000から
※上図の4本脚の台座はオー・ローズの特注品 \46,000